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社寺建築動的耐震診断

築280年以上の薬師堂(本堂)耐震診断

2021年2月、社寺建築動的伝統耐震診断士による社寺専門の耐震診断を行いました。
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日本の伝統建築を次世代へ継承する、社寺専門の耐震診断

全国の社寺の数は約158,000棟あり、この数は巷でよく見かけるコンビニの数である56,000店と比べても相当に多いという事が理解できます。 社寺とは神社と寺院の事を指しますが、これらの建築物のほとんどが現在の建築基準法に基づいて建てられたものではありません。
歴史的建築物である社寺建築には 多くの建築様式があり、それぞれの歴史や地域に合った様式が使われています。また、先人の棟梁達の知恵や工夫が多く取り入れられており、地震や湿気の多い日本に 馴染みやすいものでもあります。
その構造は地震の際に大きく揺れて地震力を吸収し元に戻る復元力を持った、いわゆる「柔構造」です。「柔構造」の社寺建築物の 耐震性を評価する方法として用いられるのが「社寺建築動的伝統耐震診断」です。常時微動を用いて実際の建物の振動を計測し、その建物の振動特性値を求める事によって 耐震性能を評価する方法です。無理な力を加えないので建物を傷める事もなく、安心して受診頂く事が可能です。
法に替わる安全性を限りなく評価し、見える化する事で 安全と安心を確保し、日本の歴史的文化である社寺建築を次世代へ残していきます。

大五郎建設 専門資格所有者

大五郎建設には専門の資格を持った大工が複数在籍しています。

  • 石井 正明/二級建築士・古民家鑑定インストラクター
  • 石井 良次/二級建築士・伝統耐震診断士・伝統再築士・社寺建築動的伝統耐震診断士
  • 石井 崇嗣/二級建築士・伝統再築士・社寺建築動的伝統耐震診断補助士

今後の改築や修理の為の検証材料に

動的耐震診断の結果、建物の耐震性能に問題があった場合には、合理的かつ適切に耐震改修方策を設計し、診断結果内にて報告・提出致します。
結果をご覧頂き、ご依頼、ご相談を頂ければ設計に基づいた耐震補強工事の実施等を実施致します。その場合は改修後に再度動的耐震診断を行い、改善の効果を数値的に確認する事ができます。 また診断結果は改築や修理をする際の檀家様や氏子様への報告・検証材料ともなり、計画の為の資料としてご活用頂けます。

社寺建築動的伝統耐震診断の概要
  • 対象建物/社寺建築又はそれに付随する建物
  • 診断方法/微動診断による動的耐震性能評価
  • 診断者/社寺建築動的伝統耐震診断士資格者
  • 対象地域/全国各地(応相談)
  • 診断費用/24万円(消費税、出張交通費別途) 同一敷地内の別棟診断の場合、一棟当たり6万円追加
  • 成果物/社寺建築動的伝統耐震診断報告書の発行
ご依頼の手順
  1. 社寺建築動的伝統耐震診断依頼書をホームページよりダウンロードし必要事項を記入して下さい。  PDFをダウンロード  PDFを開く
  2. 依頼書をメール添付でお送り頂くか、FAXまたは郵送にてお送り下さい。

     大五郎建設有限会社 〒295-0003 千葉県南房総市千倉町白子1672

     TEL/0470(44)1658

     FAX/0470(44)1411

     Mail/info@daigoro-kensetu.com

  3. 日程調整、金額確認
  4. 指定の口座へ費用のお振込 ※お振込み手数料はお申込者様でご負担願います。
  5. 診断実施
  6. 報告書送付

社寺建築動的伝統耐震診断
館山市K寺様

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社寺建築動的伝統耐震診断内容

大五郎建設はこの度、館山市K寺様の依頼を受け、社寺建築動的伝統耐震診断士による社寺専門の耐震診断を行いました。対象物件は築280年以上経つ薬師堂(本堂)です。

  • 薬師堂(本堂)
  • 診断日時/2021年2月
  • 築年数/286年
  • 建物構造/伝統木造軸組・平屋
  • 基礎構造/礎石束建て基礎
  • 外壁仕上/板張り
  • 内壁仕上/板張り
  • 屋根仕上/銅板葺き
  • 増築履歴/無し
  • 改築履歴/有り
解析

PC画面で振動波形が安定している事を確認してから収録、波形のスペクトル解析を行う。解析から建物の振動特性値、すなわち建物の固有振動数f0(Hz)、 (これは固有周期T秒の逆数)、最大振幅応答倍率R、及び共振性能係数Q値が得られる。

  • 建物の固有周期:T(sec)
  • 共振性能係数:Q値
  • 最大振幅応答倍率:R
  • 動的耐震性能評価指数:C
診断結果(例、薬師堂(本堂)の場合)
  • 横架材間距離横架材間距離/6m
  • 建築面積/87.168㎡
  • 延床面積/40.96㎡
  • 短辺方向/南北
  • 長辺方向/東西
  • 軸組状況/蟻害あり
  • 床下状況/蟻害あり、土乾いている
  • 屋根状況/雨漏りなし(蟻害あり、垂木など)
  • その他/傷みが激しく、松くい虫、蟻害あり
結果の考察と耐震診断(例、薬師堂(本堂)の場合)

本建物は、建物全体としては伝統工法の性質を示している。短辺方向(南北)の動的耐震性能評価指数C値は平均が102。 長辺方向(東西)も平均のC値が110で、 両方向とも相当に危険と判断される。下記を参考に適切な補強対策と維持管理を行っていく必要がある。

耐震補強・維持管理・劣化対策(例、薬師堂(本堂)の場合)
  1. 診断の結果、構造的に相当危険と判断される。構造材の劣化が進んでいる事と建物の重量に対して壁量が不足していると思われる。 柱脚部の蟻害や腐食により柱脚部の損傷が激し為北西側に激しく傾いている。又礎石も長年により風化してきている為交換が必要。 対策としては劣化部分の交換と、短辺・長辺共壁量を増やす必要がある。
  2. 伝統工法である柔構造の復元力を補う為、 古民家耐震パネル型面格子壁や、制震ダンパーを使用した補強計画をお勧めする。 松くい虫や白蟻被害部分は補強若しくは交換の必要がある。また現状の状態を保ち床下の通気を妨げないよう、基礎周りに荷物を置かないようにし、 定期的に白蟻やカビの 発生の有無をチェックする必要がある。

社寺建築動的耐震診断 施工事例

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.01

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.02

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.03

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.04

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.05

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.06

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.07

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.08

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.09

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.10

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.11

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社寺建築動的伝統耐震診断
2021年2月
薬師堂(本堂)No.12

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