一般的に古民家とは建築後50年経過した建物とされていますが、一般社団法人全国古民家再生協会での「古民家」の定義は、昭和25年の建築基準法の制定時に既に建てられていた 「伝統的建造物の住宅」すなわち伝統構法としています。
古民家を所有しているけれど、今後どうしていけばいいのか解らない。そのようなご相談を多く頂いております。「リフォームして住み続けたいが、どうリフォームしていいのか分からない」 「相続時に売却を考えているが、解体せずに住んでくれる人に譲りたい」「解体する事になったが立派な木材が使われているので捨てるのは勿体無い(建替で使いたい)」 「古民家を移築して住みたい」等、古民家に関する様々な事について、何でもご相談ください。
新民家とは、これから建てられる木造住宅で50年後に「古民家と同じく長期間住まい続けることが可能な新築木造住宅の事」です。 また、古民家再築とは、築50年以上の木造住宅でメンテナンスすることでまだ長期間住まい続けることが出来る住宅リフォームの事です。
一般建築で主に使用されている「人工乾燥材(強制乾燥材)」は、乾燥時間が短縮でき、短時間で強度を上げられ、反りや割れなどがなくなり加工しやすい木材となりますが、
樹脂まで染み出してしまいパサパサに。そのため木の弾力性や艶はなくなり、強度も減ってしまい、木材の行う呼吸(調湿効果)も下がります。
また、人工乾燥材は年月の経過により内側の割れが発生し、強度に問題が生じるため短命の住宅となってしまいます。
それに対して、自然乾燥材は年月の経過により施工後も木材が乾燥する為、外側の割れは発生しますが強度には影響しない為、長寿命の住宅を建てる事ができるのです。
法隆寺などに代表される日本の伝統建築が、自然乾燥材がいかに長命かを実証しています。この長命な自然乾燥材を活かした新築が新民家、古民家を活かし復活させるリフォームが古民家再築です。
大五郎建設には専門の資格を持った大工が複数在籍しています。
この度の千葉県野田市N様邸の古民家調査は「古民家3点安心パック」と呼ばれている、伝統耐震診断・古民家鑑定・床下調査の3つの作業を行いました。 古民家を持たれている方には、多くの悩みがあると思います。そのお悩みを解決するためには、まず古民家のコンディションを正しく知る必要があります。 古民家のコンディションを正しく把握するためにも「3点安心パック」をお勧めしております。費用は(2023/4/1より価格改定)50万円(消費税別)です。
この度の施工は古民家3点安心パック(伝統耐震診断・古民家鑑定・床下調査)を行いました。
伝統耐震診断は、古民家等の伝統構法の耐震性能を診断するものです。この診断では、交通機関や機械的振動等の社会的活動を原因とする地盤の小さな震動と、 それに起因する建物の振動特性値を実測して、耐震の性能評価を行います。
※診断の結果、耐震性に問題がある場合には、精密診断法の時刻歴応答解析法での解析を行い、古民家耐震パネル型面格子壁や制震ダンパーでの耐震改修計画のご提示が可能です。
古民家鑑定は、「厚生労働省認可財団法人職業技能振興会」が認定する古民家鑑定士が、築50年以上の古民家を独自の調査項目により目視鑑定するものです。 古民家鑑定を行うと、古民家の価値・コンディションなどの鑑定結果が記された「古民家鑑定書」が発行され、主に下記のような事がわかります。
床下インスペクションは、古民家床下診断士有資格者がシロアリなどをはじめとした害虫診断を行い、古民家の床下コンディションを調査する事です。 床下インスペクションを行うと、「古民家床下診断報告書」が発行され、床下の状態や手入れのポイント等がわかります。