令和3年12月16日、全国古民家再生協会千葉県連合会(会長:石井 正明)は千葉県南房総市(市長:石井 裕)と古民家及び古材の有効利用促進に関する協定を締結したことをお知らせ致します。
千葉県内では千葉県酒々井町(町長:小坂 泰久)と空き家古民家に関する包括的連携に関する協定を締結(一般社団法人全国古民家再生協会・令和2年8月31日)に続き2例目となりました。
南房総市は16日、一般社団法人全国古民家再生協会千葉県連合会と、「古民家及び古材の有効利用促進に関する協定」を結んだ。互いに連携し、さまざまな情報の共有や支援、災害廃棄物の処理などで協力し合うという。古民家の保全・再生だけにとどまらず、災害時の古材再利用を含んだ協定の締結は、全国で初めてだという。
同協会は、会員であるリフォーム事業者が中心となって古民家の調査を行い、状態を明確にし、古民家の再生に適した再築基準を使って、安全・安心で快適な暮らしを実現するとともに、地域資源である古民家の利活用を促進して、地域活性化を目指して活動している。
協定は、相互に連携、協力して古材などの有効利用を図り、地域の生活環境の保全や、持続可能な循環型社会の形成に寄与することを目的としている。
今回の協定では、災害時の損壊家屋から発生する木くずなどの災害廃棄物を、古材として再利用することによって、廃棄物の抑制や古材の利用価値の向上などが期待されるという。
締結式は同市役所で行われ、石井裕市長と同連合会の石井正明会長がサインを交わした。
■ (一社)全国古民家再生協会
■ 南房総市
■ 環境省関東地方環境事務所
この度南房総市と締結致しました「古民家及び古材の有効利用促進に関する協定、(一社)全国古民家再生協会千葉県連合会会長として石井正明が出席致しました事をここにご報告致します。
当社第九代目棟梁石井正明は協会の関東地区担当理事として各地より寄せられる様々な相談に対応、全国を飛び回っております。この度の協定締結は千葉県内では2例目、また、災害時の古材の再利用を含んだ協定は全国初との事です。
私達は令和元年房総半島台風より多くの全国の大工さん達と連携し、被災住宅復旧に尽力してまいりました。この度の協定締結を機に災害時(地震や台風など)に出る廃棄物や木屑などの中から古材として再利用する為に古材鑑定等を行う、柱や梁をリユースする為の買い取りを行う等、具体的な活動を行っていく予定です。近年蓄積された災害対応等のノウハウを今後に活かし、全力で対応していく所存です。
当社は宮大工の流れを組む大工集団であり、古い建物の対応は得意とするところです。現在関連資格所有者は下記の通りです。
協会立ち上げ以降、南千葉地域を中心に地道な活動を続けてまいりました。古材鑑定・循環型解体・伝統耐震診断・古民家鑑定・床下調査・社寺建築動的耐震診断など、活動内容は多岐に渡ります。 当社が積み上げてきた宮大工としてのノウハウや協会としての実績を活かし、様々なご相談に対応していければと存じます。