トップ

社寺建築動的耐震診断

築50年以上の社殿 耐震診断

2022年8月、社寺建築動的伝統耐震診断士による社寺専門の耐震診断を行いました。
...

日本の伝統建築を次世代へ継承する、社寺専門の耐震診断

全国の社寺の数は約158,000棟あり、この数は巷でよく見かけるコンビニの数である56,000店と比べても相当に多いという事が理解できます。 社寺とは神社と寺院の事を指しますが、これらの建築物のほとんどが現在の建築基準法に基づいて建てられたものではありません。
歴史的建築物である社寺建築には 多くの建築様式があり、それぞれの歴史や地域に合った様式が使われています。また、先人の棟梁達の知恵や工夫が多く取り入れられており、地震や湿気の多い日本に 馴染みやすいものでもあります。
その構造は地震の際に大きく揺れて地震力を吸収し元に戻る復元力を持った、いわゆる「柔構造」です。「柔構造」の社寺建築物の 耐震性を評価する方法として用いられるのが「社寺建築動的伝統耐震診断」です。常時微動を用いて実際の建物の振動を計測し、その建物の振動特性値を求める事によって 耐震性能を評価する方法です。無理な力を加えないので建物を傷める事もなく、安心して受診頂く事が可能です。
法に替わる安全性を限りなく評価し、見える化する事で 安全と安心を確保し、日本の歴史的文化である社寺建築を次世代へ残していきます。

大五郎建設 専門資格所有者

大五郎建設には専門の資格を持った大工が複数在籍しています。

  • 石井 正明/二級建築士・古民家鑑定インストラクター
  • 石井 良次/二級建築士・伝統耐震診断士・伝統再築士・社寺建築動的伝統耐震診断士
  • 石井 崇嗣/二級建築士・伝統再築士・社寺建築動的伝統耐震診断補助士

今後の改築や修理の為の検証材料に

動的耐震診断の結果、建物の耐震性能に問題があった場合には、合理的かつ適切に耐震改修方策を設計し、診断結果内にて報告・提出致します。
結果をご覧頂き、ご依頼、ご相談を頂ければ設計に基づいた耐震補強工事の実施等を実施致します。その場合は改修後に再度動的耐震診断を行い、改善の効果を数値的に確認する事ができます。 また診断結果は改築や修理をする際の檀家様や氏子様への報告・検証材料ともなり、計画の為の資料としてご活用頂けます。

社寺建築動的伝統耐震診断の概要
  • 対象建物/社寺建築又はそれに付随する建物
  • 診断方法/微動診断による動的耐震性能評価
  • 診断者/社寺建築動的伝統耐震診断士資格者
  • 対象地域/全国各地(応相談)
  • 診断費用/24万円(消費税、出張交通費別途) 同一敷地内の別棟診断の場合、一棟当たり6万円追加
  • 成果物/社寺建築動的伝統耐震診断報告書の発行
ご依頼の手順
  1. 社寺建築動的伝統耐震診断依頼書をホームページよりダウンロードし必要事項を記入して下さい。  PDFをダウンロード  PDFを開く
  2. 依頼書をメール添付でお送り頂くか、FAXまたは郵送にてお送り下さい。

     大五郎建設有限会社 〒295-0003 千葉県南房総市千倉町白子1672

     TEL/0470(44)1658

     FAX/0470(44)1411

     Mail/info@daigoro-kensetu.com

  3. 日程調整、金額確認
  4. 指定の口座へ費用のお振込 ※お振込み手数料はお申込者様でご負担願います。
  5. 診断実施
  6. 報告書送付

社寺建築動的伝統耐震診断
北海道石狩郡 当別神社様

Image
社寺建築動的伝統耐震診断内容

大五郎建設はこの度、北海道石狩郡当別町元町にある当別神社様の依頼を受け、社寺建築動的伝統耐震診断士による社寺専門の耐震診断を行いました。対象物件は築50年以上経つ社殿(本殿・幣殿・拝殿)です。

  • 社殿(本殿・幣殿・拝殿)
  • 診断日時/2022年8月
  • 築年数/51年
  • 建物構造/伝統構法による木造軸組平家建
  • 基礎構造/鉄筋コンクリート造高基礎仕様
  • 外壁仕上/上部土塗漆喰壁、下部鎧張り
  • 内壁仕上/土塗漆喰壁
  • 屋根仕上/鋼板葺き
  • 増築履歴/有り
  • 改築履歴/有り
解析

PC画面で振動波形が安定している事を確認してから収録、波形のスペクトル解析を行う。解析から建物の振動特性値、すなわち建物の固有振動数f0(Hz)、 (これは固有周期T秒の逆数)、最大振幅応答倍率R、及び共振性能係数Q値が得られる。

  • 建物の固有周期:T(sec)
  • 共振性能係数:Q値
  • 最大振幅応答倍率:R
  • 動的耐震性能評価指数:C
診断結果(例、社殿(本殿・幣殿・拝殿)の場合)
  • 建築面積/156.26㎡
  • 延床面積/156.26㎡
  • 短辺方向/東西
  • 長辺方向/南北
結果の考察と耐震診断(例、社殿(本殿・幣殿・拝殿)の場合)

本建物は、建物全体としては伝統構法の性質を示している。東西方向(短辺)の動的耐震性能評価指数C値は平均が14.3で十分安全。南北方向(長辺)の平均のC値が30.7でやや危険と判断される。 適切な補強対策と維持管理を行っていく必要がある。

耐震補強・維持管理・劣化対策(例、社殿(本殿・幣殿・拝殿)の場合)
  1. 診断の結果、本社殿は柔構造である伝統構法の性質となっており、構造的にはやや危険と判断される。特に南北方向の壁量が、建物の重量に対して若干不足していると思われる。 全体のバランスを考慮し、南北、東西方向共壁量を増やす必要がある。伝統構法である柔構造の復元力を補うため古民家耐震パネル型面格子壁や、制震ダンパー等を使用した補強計画をお勧めする。
  2. 幣殿陸梁の蟻落としの仕口が屋根の重みで下がっている事と祓所周辺の床が下がっている現象がみられる。非破壊検査であったため土台の状況は確認できなかったが、 一度床を剥がして状況を確認し、必要であれば補強する計画をお勧めする。古民家耐震パネル型面格子壁と補強柱を設置し、上部からの荷重を受け屋根からの力を分散させる方法も一案である。 又外部の土台廻りに湿気による腐食が見られる。補修の上水切りの設置をお勧めする。
  3. 参考として高基礎部分のコンクリート圧縮強の簡易調査も行いました。柱の計測強度が36.1N/mm²、スラブの計測強度が36.1N/mm²梁の計測強度が34.6N/mm²でいずれも、 長期・超長期耐久設計基準強度に近い値で計測されたため、基礎コンクリート強度は一応安全と考える。

診断報告書を一部公開しています。

社寺建築動的耐震診断 施工事例

...

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.01

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.02

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.03

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.04

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.05

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.06

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.07

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.08

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.09

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.10

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.11

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.12

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.12

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.12

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.12

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.12

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.12

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.12

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.12

Image

社寺建築動的伝統耐震診断
2022年8月
社殿(本殿・幣殿・拝殿)No.12

Image